風邪をこじらして |
夕刻に微熱の体を薬で抑えて、楽しみにしていた友人のライブに向かった。
待ち合わせの駅に早めに到着した、建物が歪んで見える。
「あれ?」なんつって、携帯で時間を確かめながら誤摩化していたがゾクゾクッとやな感覚が競り上がって来るのである。
ポケットに入れていた薬を取り出したが、出かける時に服用したばかり。
思案した結果、「体調悪し帰宅す、申し訳ない」と友人にメールして一目散に帰路につく。
こじらした。
アレルギー関係で体調が不安定な上に風邪をこじらしてしまった。
こじらすのは、本来有るべき姿を見失うとゆう事だ。
大抵よくない事を招くので心身ともにゆっくり休み正しい自分を取り戻さねばならない。
思春期をこじらした記憶はない。
人間関係をこじらした記憶は無い。
夫婦関係、家族関係をこじらした記憶は無い。
仕事をこじらした記憶は無い。
頭髪をこじらした記憶は無い。
夢をこじらした記憶は無い。
人生を........
と、ぐだぐだしてたら息子に「ベッドメーキングしといたから寝ろよ!」と言われた。
「大丈夫、仕事も有るし」と応えたが家族中の意見は一致していた。
「どこが大丈夫だよ、あきらかにこじらしてるよ!」である。
どうやら、こじらしに気付いてないのは私だけらしいと理解した。
人生全般こじらしている、私!
うすうす感じてはいたのである。
正しい私を、見失って50年である!