やがて実をむすぶ |
我が家の自転車置き場の隅で健気に咲いていた。
彼女が「かわいいね」と、写真に収めていた5月の晴れた日。
時間は、スキップする訳でもなく立ち止まる訳でもなく淡々と進んでる。
ただ毎日は、心の中で早かったり遅かったりとめまぐるしく過ぎてゆく。
今日、妻が携帯の写真を見せてくれた。
あの花が、実を付けていた。
空は淡々と夏空になっていた。
彼女は玄関開けっぱで、熱風を背負いながら手招き。
私は、エアコンで油断した身体のままその花にあいさつする為に外へ出た。
「すごいでしょっこんなに色づいて」としゃがんで見ている。
凄いのはこの猛暑だぜ、とか思いながら私もしゃがんだ。
「カワイイのぉ〜、何か頑張っちょるのぉ〜」と方言でるほど感動してしまった。
健気は強い。
早速、パソコンでこの植物の名前を検索してみた。
さっぱり、分からない。
何か、ゴメンなさい健気なお花さん。